最新USAレストラン事情




フィッグス

取材:2002/01/10

店名  フィグズ
本部  ボストン
商圏  ボストン、ニューヨーク
業態  クィック・カジュアル フード
煉瓦の竈で焼いた地中海風ピザ
店舗数  5
単店売上高  250万ドル
平均客単価  16.50ドル

スター・シェフがクリエイトしたファミリー・スタイルのピザ

 21 世紀アメリカ料理界を代表するスタ ー・シェフ、トッド・イングリッシュ が、'92年にコンセプチャライズしたネイバーフッド・ピッツァリア・チェー ン。



 ニューヨークの 4 ツ星仏レストラン 「ル・ベルナルダン」や「ラ・コテ・ バスク」で、ファイン・キュィジーヌ の修業を積んだイングリッシュのカリ ナリー・デビューは、「マイケルズ」の ボストン店だった。開店後、瞬く間に、 新進気鋭の若手シェフという名声を手 にした彼は、投資家の後押しもあって 直ちに独立。のちに彼の名を世界中に 知らしめることになる新アメリカ料理 レストラン「Olives」を、ボストン市内 にオープンした。現在、オリーブズは、 ラスベガス、ニューヨークなど5つの 都市で営業を続けている。


 さて、話はフィグズに戻る。フィグズ 店名 フィグズ 本部 ボストン 商圏 ボストン、ニューヨーク 業態 クィック・カジュアル フード 煉瓦の竈で焼いた地中海風ピザ 店舗数 5 単店売上高 250万ドル 平均客単価 16.50ドル のコンセプトは、「家族の団らん」だ。大家族が大きなテーブルを囲み、家に代々 伝わるファミリー・レシピで作ったピザやパスタを、家族全員でシェアーして食 べる。そこにあるべきピザを、イングリッシュはクリエイトしたかったという。 狙いは「子供の好きなピザ」。子供が美味しいと感じるピザでなければ多店舗展開 は不可能だ。そこで自身の3人の子供たちを連れてピザショップのリサーチに回 ったという彼は、フィグズのシグニチャー料理に、子供たちの名前を冠している。 なかでも長女の名前をつけた「イザベラズ・ピザ」が美味しいともっぱらの評判 だ。

 フィグズがニューヨーク入りを果たしたのは、ラガー ディア空港内のコンコースに、エクスプレス店と共に 入居した1年前のこと。その店がマサチューセッツ州 ウェルズリー市にあるオリジナルショップの売上(250 万ドル)をすでに越え、年商320〜350万ドル級の中 堅店に成長しているという。

    
 「空港のおしゃれなピザショップ」と言えば、80年代 一世を風靡した元スター・シェフ、ウルフギャング・ パックの「ウルフギャング・パック・カフェ」を思い 起こす。同チェーンはまだ西海岸で営業を続けている が、ヨーロッパ育ちのパックと、ブロンクス育ちのイ ングリッシュでは、同じ手作りの家庭的ピザといって も味も違えばプレゼンテーションも違う。しかし、多 店舗展開の可能性が高いという意味では、パックもイングリッシュも狙いは同じ だといえる。

 つまり、フィグズは、オリーブ・グループ(イングリッシュの率い るレストラン企業)を引っ張る牽引車になる可能性を秘めているということであ る。 同社は、今年の夏、ボストン名所ファニエル・ホールに、カジュアル・テーマの シーフード・レストラン 「King Fish Hall」をオープンし話題を呼んだ。

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取材・編集 : MTMインターナショナル

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