お肌が荒れる最大の原因の一つは紫外線。7〜8月の,太陽がさんさんと照りつける季節には気を付ける人が多いのですが,紫外線の多い時期は,7〜8月だけではありません。
実は,5月から紫外線の量は急増します。5,6月と7,8月では,戸外の紫外線の量はほとんど変わりません。むしろ,5,6月の方が多いくらいなのです。
また,紫外線が多いのは,晴れた日だけではありません。曇りの日にも晴れた日の80%の紫外線量があります。
ところで,紫外線を浴びると,お肌はどうなるのでしょうか。 紫外線の悪影響の一つは,日焼けです。日焼けというのは,皮膚が傷んだ状態ですから,この部分を早く排除しようとして新陳代謝が高まります。する,下の未熟な細胞が出てきて,皮がむけ,乾燥してしまいます。また,日焼けはしなくても,からだを保護するためにメラニン色素ができて,肌が黒くなったりシミになったりすることもあります。
さらに,お肌の細胞をサビつかせて,老化を早めるという悪さもします。肌の老化の原因の80%は紫外線という話もあります。確かに,ほとんど外に出ないお腹や腕の部分の肌は,なめらかできれいですね。これは,紫外線を浴びないからなのです。
紫外線対策は,5月から始めたいものです。
紫外線からお肌を守るのに最も効果的なのは,外から紫外線をカットすること。日焼け止めやファンデーションをきちんとつけることです。最近は,様々なUVカット化粧品がありますから,気に入ったものを使えばいいのですが,特に「UVカット」と表示されていなくても,普通のパウダーファンデーションだけでも,SPF15の効果があるといいます。
ちなみに「SPF」というのは,どのくら紫外線をカットするかを表す指標です。例えば,何もしなければ10分で日焼けする人が,日焼け止めやファンデーションを塗ったら150
分(つまり15倍の時間)まで日焼けしなければ,その日焼け止めやファンデーションは,「SPF15」ということになります。
粉には光を散乱させて跳ね返す作用があるので,紫外線カットにとても有効なのです。濃い目の肌色の粉おしろいとベビーパウダーを混ぜ,顔や首筋にこまめに付けると,紫外線カットと汗止めの一石二鳥。ただし,顔に塗る場合には,真っ白になりすぎないよう,色の調節だけはした方がいいですね。
織田麻里